TVキャスター マーフィー・ブラウン - エピソードガイド(第1話〜71話) - 2

第1シーズン

監督・脚本

ストーリー×解説(ゲスト)

第11話 / Off The
  Job Experience
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / トム・シーリー、
  ノーム・ガンゼンハウザー
ゲストのフィッツ・パトリック大佐が人の話を聞かず、 一方的に自分の理論を捲し立てるのにブチ切れて、 本番中に新聞を読み始めたマーフィー。挙句に大佐に新聞のクロスワードパズルの答えを聞いたりして侮辱。 それに恐れをなして出演予定をキャンセルしたゲストが4人も出て、怒ったマイルズはマーフィーを停職にする。

★停職にされて家でヒマを持て余すマーフィーと、それに迷惑するエルディンがかなり楽しい。 停職を解かせようとするマーフィーと一歩も引かないマイルズとの熾烈な攻防が見もの。マイルズがプロデューサーとして着実に成長していっているのが分かる一話です。
ゲスト / ユージーン・キンセラ役 -
         Alan Oppenheimer (村松康雄)
第12話 / Why Do
Fools Fall in Love?
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / コービー・サイアミス
バレンタインの日、マーフィーとフランクはそれぞれの友達を連れてきてダブルデートする事になった。最初はうまくいっていたのだが それぞれ合わない部分が徐々に見え始めて・・・・波乱含みのデートの結末はいかに!?

★今回の舞台はフィルの店。フィルの奥さんとの”秘密のバレンタイン恒例行事”は爆笑モノ。マーフィー・フランク組と同時進行する、ジムに対して一人空回りする秘書のレスリーの自己完結っ振りは見事に笑えます。 ラストは「マーフィー・ブラウン」の恋愛堅実組と破滅型組に真っ二つに分かれる、ある意味象徴的なオチでした。 最後の最後はしっちゃかめっちゃかで、非常に「マーフィー・ブラウン」らしい話です。

ゲスト / レスリー役 - Deborah May (一城みゆ希)
メグ役 - Terri Treas (佐藤しのぶ)
第13話 / Soul
         Man
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / トム・シーリー、
  ノーム・ガンゼンハウザー
男性専用クラブ“ダンフリーズ・クラブ”の話で盛り上がる男性陣。今のこの時代に女人禁制とは馬鹿げてる! と鼻息を荒げるマーフィーは ジム達の制止も振り切り、男性ばかりのクラブに一人潜入を試みる。

★マーフィーのマーフィーらしさが如実に表れたエピソード。男ばかりのクラブで決して臆することなく振舞うマーフィーは格好いいの一言。 長年の仕事上のパートナーであり“家族” でもある、ジムとマーフィーとの絆がよく分かるいい話です。 カメラマンのカールのマーフィーリスペクトシーンもあり。ここら辺から、いい脇役になってきている感じです。
第14話 / It's How
  You Play
     The Game
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / ラス・ウッディ
視聴率に敏感になっている面々。裏番組のジェリー・ゴールドの“ヘッドラインニュース”のエッチな特集に負けたせいである。 フランクが取材しているホームレスに関する現状リポートを如何にして多くの人に見てもらうか……その為にマーフィー達が考えた“客寄せ” は、ジェリー・ゴールドを上回るゴシップネタを放送する事だった。

★とても印象に残る話です。「マーフィー・ブラウン」が「マーフィー・ブラウン」たる所以が、この話にあるでしょう。客寄せの為にマーフィー達が企画した「売春婦VS主婦の会」の壮絶バトルは一見の価値あり。 しかしそれ以上に印象に残るのは、ラストのマーフィーのセリフ。ジャーナリズムであると同時に商売である事の難しさを描いた秀逸なエピソード。

ゲスト / スタンリー・ヒンミルファーブ役 -
              Ron Marasco (村治学)
第15話 / Mama
         Said
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / ダイアン・
         イングリッシュ
マーフィーの母親が突然ワシントンにやって来た。国立美術館の館長も務める凄腕の母が苦手なマーフィーは困惑気味。一体何の為にやって来たのかと訝しがるマーフィと母親はすれ違うのだが・・・。

★まず恒例の“マーフィーの秘書ネタ”の真骨頂がしょっぱなから炸裂。瞬発力では歴代最高のネタでしょう。美術繋がりで盛り上がる母とエルディンもいい感じ。母親に振り回されるマーフィーが愉快で、マーフィーという人間の原点がよく解ります。似たもの同士ほど反発しあうという事でしょうか。ほろりとさせられるいい話です。

ゲスト / エイバリー・ブラウン役 -
          Colleen Dewhurst (今井和子)
第16話 / Moscow
 on The Potomac
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / サイ・デュケイン、
         デニース・モス
ソ連(当時)の有名キャスター、ウラジア・ランコフが米ソ合同衛星放送開始を記念して訪米。早速フランクがいつもの調子で粉をかけたりと、FYIのメンバーは大忙し。マーフィーとウラジアは合同番組の打ち合わせを始めるのだが、女一匹似たもの同士、ぶつかりまくって反発しあうのだが・・。

★マーフィー・すっとこオープニングの中でもかなり印象の強い一本。マーフィーらしさが数十秒に凝縮された素敵過ぎるオープニング(褒め過ぎ)。ある意味孤高の存在であるマーフィーが初めて、対等に話せる似たもの=<Eラジアと出会い、誰にも言えなかった事まで吐露するシーンは必見。もう一人のマーフィー、ウラジアとの手加減ナシの激しいやり合いは、もう最高です。

ゲスト / ウラジア・ランコフ役 -
            Robin Strasser (寺田路恵)
第17話 /
My Dinner
   with Einstein
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / ゲイリー・ドンツィグ、
  スティーブン・ピーターマン
今回のマーフィーのインタビュー相手はフラクタル理論の権威、ビクター・ラドマン博士。いつもはつけない香水をつけたりして浮き足立っているマーフィーを皆はからかう。博士なんて野暮な男に決まっている、と馬鹿にする皆に反発して、マーフィーは彼とデートをするハメになるのだが…。

★オープニングの「天才達」のポートレートがとてもいいセンス。奥さんが不在中のジムをなんとか遊びに連れ出そうとするフランクやマイルズ、乗り気でないジムの反応が楽しい。ラストはマーフィー・ブラウンらし過ぎる爽快なオチ。

ゲスト / ビクター・ラドマン - Buck Henry
                      (近石真介)
第18話 /
    Funnies Girl
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / トム・シーリー、
  ノーム・ガンゼンハウザー
新しい演出で、番組のエンディングに出演者同士がフランクに会話する絵を放送する事になった。マイクは外す事、という話を聞いていなかったコーキーのせいで、マーフィーがゲストを「セクシー男」と言ったのがテレビで流れてしまう。 早速飛びついてきたのが新聞の風刺漫画家。「セクシー男を追いかける女」として面白おかしく描かれたマーフィー。初めの内は軽く笑い飛ばしていたマーフィーだったのだが…。

★マーフィーを敵に回すという事がどういう事なのか(笑)が非常によく分かる一話。マーフィーを男好きだと勘違いした新人秘書の暴走トークが面白い。「やられたら百倍返し」、堪らなく素敵です。

ゲスト / パット・オシェイ役 -
        Gregory Procaccino(佐々木梅治)
第19話 /
The Unshrinkable
   Murphy Brown
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / デニース・モス、
       サイ・デュケイン
生放送中にマーフィーのインタビュー相手が頓死(笑)。だんまりを決め込んでいるのかと思ったら実は死んでいた事に気付き、パニックになるマーフィー。それがトラウマになって、常のようにインタビュー相手に強く詰問する事が出来なくなってしまう。 すっかり毒気を抜かれたマーフィーに戸惑う仲間達。いつまで経っても立ち直れないマーフィーに皆は…。

★常に強気なマーフィーの弱い一面が垣間見られる、とても貴重な一話。それだけではなく、「相手を追い詰めるまで真実を追究する事」の是非、その答えに迷うマーフィーが印象深い。答えは意外な所にあったりする、そんな事を考えさせられるエピソードです。
第20話 /
The Summer of '77
監督 / バーネット・ケルマン
脚本 / ダイアン・
         イングリッシュ
コーキーの提案(!)で、開店七十周年のフィルの店のマスコミバーとしての歴史を紐解く番組を作る事になる。フィルのワシントンならではの昔話は流れ、やがてマーフィーと出会った時の話になる。

★マーフィー達の過去の再現シーンはファン必見。フィルの店でのマーフィーとフランクの出会い、新番組FYI のカメラテストの模様、そして少年時代のマイルズの原体験と、盛り沢山の一話です。これを見ずしてマーフィー・ブラウンは語れない。 フランクとフィルの髪が現在より多いのもステキ過ぎ(笑

ゲスト / リンダ・エラビー - Linda Ellerbee
                     (小宮和枝)
マイルズ少年 - Jason Marsden (広田雅宣)

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